01.人間関係のコト


学校・職場・ご近所付き合い。私たちは毎日いろんな人と接します。何のトラブルも無く、円満な関係ならば問題ありませんが、広い世の中、色んな性格の方が居ます。皆が皆仲良しこよしとはいきません。中には、自分の考えを押し付けてそれに従わないとイジメ、仲間はずれ、嫌がらせをする人も。この世に人間関係で悩まない人は居ないのかもしれません。



解決策を見付けるため、手に取った自己啓発本には「人にやさしく、感謝をし、自分を認めてあげて、心穏やかに」とお行儀のよいアドバイス。


それは確かにタダシイけれど、気の持ちようだけではどうにもならないこともあると思うのです。 そもそも私たち人間は「自分を守る」という本能に基づく自己保存の心理を持っています。他者より有利であろうとするこの心理。生存競争を勝ち残るために必要ですが、現代社会では人間関係を複雑化してしまうのかもしれません。



そういった人間の本質に目を向けず、「心穏やかに」だけでは問題も解決しにくいように思うのです。なんに対しても好戦的であれと言っているのではありません。安定し楽しく過ごせるほうがいいに決まってます。



不快、恐れ、怒りなどは「負の感情」のイメージがありますが、危機からの逃走や闘争など、自己保存に繋がる行動の原動力となることも。自分を奮い立たせねばならない場面に直面した時、「こころ穏やかに」では済まない時があるのです。ヒトには色んな思いや感情が存在し、その一面だけを見て、良し悪しを決めることはできないように思います。


「人の心は簡単ではない。そこには深い神秘がある」と言われます。


そういったコトを含めこの霊ノ木でふれていきたいと思います。